電子ブレーカーは定格を超えてからブレーカーが遮断されるまでの時間を正確に管理します
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ブレーカーにはJISの規格があります。
電気の使用量が定格を超え、ある一定の時間が経過した時点でブレーカーが作動するように設計されています。
その時間内であれば定格を超えてもブレーカーが作動する事はありません。
しかし一般的なブレーカーは動作までの時間がアバウトです。
例えば定格の1.5倍で作動する負荷を利用した場合、設計上では30分以内に作動すれば良い事になっているので10分で作動しても15分で作動して問題ありません。
電子ブレーカーではこの場合、正確に30分で作動するよう設計されています。
熱伝導を利用したバイメタル式です。
バイメタルとは収縮率の異なる二枚の金属を張り合わせた物で温度変化により曲がり方が変化します。
一般的なブレーカーではこのバイメタルを接点として利用しています。
電流の摩擦熱によりこの接点が一定以上温度上昇した時点でバイメタルの湾曲によって接点が開放します。
この方式の場合いったんトリップしたブレーカーは熱が冷めるまでの間は復帰出来ないという事です。
電流値と動作時間で判断を行いブレーカーを作動させます。
JISの規格に合わせてコンピューターで電気の流れを細かく監視しているので精度の高い制御が可能です
定格を超えてからブレーカーが遮断されるまでの時間を正確に管理します。
低圧電力を契約されている方で、主開閉器契約+電子ブレーカーの利用で電気料金が安くなります。
主開閉器契約にすることで使用している負荷が一時的に定格を上回るようなタイプならば契約電力を大幅に引き下げることが出来ます。
電気の契約には大きく分けて「従量電灯」タイプと「低圧電力」タイプに分かれます。
電子ブレーカーの主な対象はこちらの契約をされている方です。
電子ブレーカーを導入する際には契約電力の見極めが重要になります。
選定を誤った場合、頻繁にブレーカーが作動してしまい仕事どころではなくなってしまいます。
ブレーカーの交換自体はどこの電気工事店でも簡単に行えますが、正確な選定を行うためには実績のある業者を選ぶようにしましょう。
電子ブレーカーの製造メーカーで、事前調査、設置工事、アフターサービスまで行ってもらえるような会社であればまかせて安心なのではないでしょうか。
電子ブレーカーを導入するには2つ契約方法があります。それは「買取」と「リース」です。
車、コピー機、電話などなど、世の中には実にたくさんの物がリース契約されています。いずれも買い取るとなると躊躇してしまいそうな金額設定になっているのがみそです。
そこで引合いに出されるのがリース契約と言う訳です。「月々の支払いがこの程度ならなんとか」となるパターンですね。
電子ブレーカーの場合は買取で50万、リースで月額1万円前後あたりが相場となるようです。
実際にどちらが得なのかはリース契約の内容しだいという事でしょうか。
当たり前ですが、どちらの場合でも電気料金の節約になる事に変わりはありません。
まだまだ悪徳な業者も多いようです。契約の際には十分注意して慎重に行って下さい。
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