IOTは意外と身近で利用されています。
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IOTって知ってます?
「あぁ、インターネットに繋いで色々するやつでしょ」
これ、正解と言えば正解なんですが………
「〇〇をインターネットに繋いで〇〇する」の「〇〇」についてこれからお話していきたいと思います。
それと、IOTは「モノ」を指すのではなく「仕組み」のことなんです。
このIOTという仕組みを利用すれば世の中がどんどん便利に変わってゆきます。
IoTとは「Internet of Things」の頭文字をとって略したもので「アイ・オー・ティー」と読みます。この言葉を直訳して日本語では「モノのインターネット」と呼ばれています。
「モノのインターネット」という言葉を聞いて、その意味合いを想定する事が出来ますか? 今、ほとんどの方がフリーズしてしまったのではないでしょうか。
IoTを簡単に説明すると、「身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる」仕組みのことだと言われています。
これもまた、すごく漠然とした内容だと思いませんか?
今まではインターネット上にあるコンピューター同士が繋がり色々な事を行ってきました。「クラウドサービス」や「クラウドシステム」などの言葉を皆さんも聞いたことがあると思います。
IOTではこういったクラウド上にコンピューター以外の様々なモノを繋げることで色々な事をやっていこうという概念です。
ではコンピューター以外のモノをどうやってインターネットに繋ぐのか?
皆さんがお持ちのスマートフォンはどうやってインターネットに繋がっていますか?そう電波ですよね。
お家の中にWiFiルーターなるモノをお持ちではないでしょうか、この魔法の箱があればパソコンはもとよりタブレットやゲーム機、TVやプリンターまで線で繋ぐ事無くインターネットに接続出来てしまいますよね。
このような無線技術を利用して身の回りのあらゆるモノに通信機能をくっつけちゃうと何処からでもインターネットに接続する事が可能になるんです。
IOTの仕組み自体それほど目新しい事では無いような気もするんだけど?
確かに!
するどいですね。その理由は「IOTと無線技術」の項目で少しお話しています。
じゃーこの仕組みはいったい何に使うのか?それについては次の項目「IOTの活用事例」でお話ししています。
小難しい説明はちょっと置いておいて、実際にIOTと呼ばれる物の例を見てみましょう。
「アレクサ、電気付けて」
テレビCMでによく見かけるこのシーンは皆さんもよくご存知ではないでしょうか。
AIスピーカー「Amazon Echo」のCMですね。
これ、そうなんです。
まさにIOTってやつです。
ではお待ちかねのちょっと小難しい話をします。
はじめに
アレクサに対して「電気をつけて」と指示を出します。
次に
Amazon Echoは受取った音声をインターネット上のAlexaクラウドサービスへ送信します。
クラウド上のコンピューターが音声を解析して指示の内容を実行します。
この場合の処理はふたつです。
このようにAIスピーカーや電球といった物がそれぞれインターネットに接続される事により、お互いが情報交換をおこなったり制御する仕組み全体をIOTと呼んでいるわけです。
ここで肝心なのは有線や単なる無線ではなく「インターネットに繋がっている」という事です。
家庭で簡単にIOTを体感できるのがこのスマート電球ではないでしょうか。スマートフォンを利用して電球を操作します。
読書、食事、くつろぎタイムなど生活のシーンにあわせて光を演出を楽しむ事が出来ます。
今までなら複数の照明を切替える事でしかできなかった ような事が電球1つで簡単に実現できてしまうんです。LEDは1つで実に様々な発色をさせる事が可能なんです。
外出先からスマートフォンよ利用して遠隔操作が可能に。慌てて出かけた時など、うっかり電気を消し忘れてしまうことはありませんか? そんな時でもこれがあれば安心です。
旅行などで家を開ける時でも、定期的に電気を入り切りする事で在宅しているような演出をすることができ防犯にも効果を発揮します。
どうですか、
電球がIOTのおかげて大変身を遂げましたね。
けっしてなくてはならないモノではありませんが、これ一つあるだけでも生活に潤いを与えることが出来そうな気がします。
でも何万円もする高価なものなんでしょ?
答えはいいえです。
タイプにもよりますがお安いモノなら普通のLED電球と変わらない値段からあります。
今後自宅の照明をLEDに交換する予定があるならぜひスマートLEDを検討されてはいかかでしょうか。
お家の鍵をスマートフォンで操作します。
具体的には、玄関ドアの鍵の部分に器具を取り付けます。スマートフォンが取り付けた器具と通信する事により鍵の開錠や施錠を行います。
ドアの前でスマートフォンを操作するなんて野暮な事は必要ありません。ドアに近づくと自動的に開錠、離れると施錠するというなんとも粋なはからいではありませんか。
これでスマートフォンと鍵が繋がってIOTの完成です。正確には鍵ではなく操作する器具なんですが、まぁその辺の事は置いておいて。
仮想キーを発行する事ができます。家族が多いと鍵の管理が大変ですが、これなら簡単に共有する事ができますよね。また期間限定の鍵をを発行して旅行中のペットの餌やりを友人にお願いしたりなんてことも、合鍵を渡す必要なく行えます。
賃貸物件などの建物でこのスマートLOCKを使用している場合、管理会社がクラウド上で鍵の管理を一括で行う事が可能になります。
内覧のための鍵の準備や入居や退去にともなう鍵の取替や引渡しなど、全てがスムーズかつ簡単に行えます。
ベッドです。え?そう寝る時のベットです。
あなたならベッドとスマートフォンを繋げて何をしますか?普通じゃあんまり思いつきませんよね。
ベッドの最大の目的はなんといっても快適に眠れる事ではありませんか。
しかしその快適さは人それぞれで一律ではありませんよね。だから皆さんは多くの家具店やインテリアショップを巡って自分に合ったベッドを探して購入されるんだと思います。
しかしこのスマートベッドは使う人に合わせて最適化してくれるという、強者なんです。
ベッドの硬さを自分で調整できるほか、睡眠中の姿勢などに合わせた最適な状態を自動的に作り出してくれます。また足元を温めてくれる機能も装備しています。
このように素晴らしい商品ですが、残念ながら日本では販売されていないようです。
オフィシャルサイトは日本語に対応していないので、英語が堪能な方なら直接購入も可能かと思います。
健康な毎日を送るために不可欠な睡眠、あなたもiotで上質な睡眠を手に入れてみてはいかがでしょうか。
先ほどの例のようなシーンなら、「電気をつけるだけなら手を使った方が早いよ」と言われる方もいるかもしれません。
じゃあこのIOTの利点は何か
インターネットに繋がっている=世界中のどこでも繋ぐ事が出来るという事です。
また例の話に戻りますが、理屈上ではその電球が地球の裏側にあっても点けることが出来るという事です。
そんなこと誰もやらないと思いますが……
アイディア次第で色々な事に活用できるのではないでしょうか。
インターネットはそもそもコンピューター同士をつなぐものでした。
そこに色々な物が同じように繋がるという事は、コンピューターを介して色々な物を自動で操作できるという事になります。
これってどっかで聞いたような話じゃないですか。
そう、ターミネーターのスカイネット。
とんでもないIOTの活用事例ですが、あくまで映画の中の話なんで。
IOTという考え方はかなり以前からあったようなのですが、よく耳にするようになったのはごく最近の事ではないでしょうか。
それには理由があります。
当時まだ無線の技術が発達していなかった事が大きな要因と言えるでしょう。
有線でインターネットに接続するとなるとコストもそれなりにかかり、対象となる物も限定されて現実的ではありませんでした。
現在ではWifi(無線LAN)、3G、4G(LTE)などを利用した無線通信が可能です。
例えば無線通信が可能なセンサーなら計測したい場所に置くだけなので、工事の必要もなく手軽に導入が出来てコストも格段に抑えられます。
スマートフォンがどこからでもインターネットに繋がるのと同じように、いろんな物がインターネットにつながればこのIOTを利用した色々なサービスが生まれてくるでしょう。
IOTに似たようなITとかICTとか紛らわしい言葉がたくさんあって困りますよね。 これらの言葉は親戚みないなもの?なのでこの際まとめて覚えてしまいましょう。
この二つの言葉を比較すると以下のようになります。
どうやら間に単語が一つ増えたようです。
ITの意味である[コンピューターやインターネットを利用した情報技術]に 「人と人、人とモノを結ぶコミュニケーション」の要素が加わって、ITに変わる言葉としてICTが 広まりつつあるようです。
ICTの具体的な例として代表的なモノがNTTさんのCMではないでしょうか。 色々なバージョンが放送されているのでICTの活用事例がよくわかると思います。
ICTやIOTと言ったものが私たちの生活の中にもっと浸透すればこれらの言葉も馴染みのあるもに変わってゆくでしょう。 その昔「コンピューター」や「インターネット」という言葉がそうであったように。
言葉の意味はどうあれ、この先私たちの生活をもっと豊かにしてくれるものだという事は間違いなさそうですね。
成田空港に新しく開設するトイレがすごいこと?になりそうです。
NTT、TOTO、バカンの3社が共同で企画するIOTをフル活用し、ICT化したトイレを作るようです。
この記事をはじめから読まれている皆さんなら、この内容を簡単に説明できますよね?
トイレにあるいろんなモノがインターネットに繋がってトイレを利用する人とコミュニケーションが行えるようになる。
その他にもいろいろ企画中のようです。
現在でもトイレが綺麗な国として有名な日本ですが、2020年東京オリンピックに向け、来日される外国人の方への
最初のおもてなしの場として話題になりそうですね。
トイレをICT化しようというこのアイディアは日本人にしか思いつかない事なのかもしれません。
次はいったいどんなモノがICT化されるのか、これからが楽しみですね。
皆さんが普段使われているパソコンやスマートフォンのセキュリティーは万全ですか?
ピンとこない方は要注意です。
インターネットを利用してメールやSNSやネットショッピングなど色んなサービスを利用されるならセキュリティー対策は必ず必要です。
最近では「個人情報の流出」「ネット詐欺」「不正アクセス」などの言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、インターネットを利用する以上このような危険と常に背中合わせの状態です。
だから、それらを回避するためにはセキュリティーソフトがあり皆さんのパソコンやスマートフォンは既に何らかの対策が施されていると思います。
これはIOTにも当てはまる事でインターネットを利用している以上例外ではありません。 しかしIOTのセキュリティはまだまだ万全ではないようです。
例えばIOTの活用事例で紹介したスマートLOCKが万一不正アクセスされた場合はどうなってしまうでしょうか? 他人があなたに成りすまして自宅の鍵を開けてしまうかもわかりません。 自宅の場所まで知れた場合は家に侵入されてしまうという事態にもなりかねません。
最近では自宅室内に設置したカメラを外出先から見る事が出来るという便利な商品もたくさん販売されています。留守中にペットの様子を見たり防犯用として設置される方も多いようですが、もしこのカメラが他人に乗っ取られたら… 考えただけでも恐ろしいですよね。
今後も色々なIOT関連機器が発売さると思いますが、購入される際にはきちんとセキュリティー対策が行われている商品なのかしっかりとリサーチして安全な商品を見極める必要があると思います。
今一つもり上がりに欠けるIOTですが、これから急激な成長が予想されます。
その理由は次世代通信サービス5Gの登場です。
通信速度がこれまでの10倍で、遅延の少ない通信が可能と言われています。
スマート家電として浸透しつつあったIOTですが、これかはもっと大きな産業分野での活用が期待されています。
これまでIOTの活用事例として多くのメディアで取り上げられてきた自動運転では、色々な場所で実証実験も行われていますが まだ実用化までには至っていません。
5Gを利用するればよりスムーズに開発を行う事が可能であり、実用化に向けて一気に加速しそうです。
その理由として自動運転を行うためには、膨大な量の情報を送受信する必要がありますが5Gなら問題なくクリアー出来ます。
もう一つは、自動運転のテストを行う上で遠隔操作のシステムが必要になりますが、遅延が少ない5Gを利用する事でその性能は飛躍的に向上するようです。
遠隔医療や遠隔手術などにおいて高速で遅延の少ない通信が必要不可欠となります。
5Gが手に入ればこれまでネックとなっていた部分が解消されるという訳です。
こちらも今後に大きな期待がもてそうですね。
現在では多くの工場がオートメーション化されていますが、その多くはまだ有線での制御をおこなっています。
5Gの商用化に伴い、これらを無線化するための実証実験が実際の工場で行われています。
有線では固定または可動範囲が制限されていたものが、無線になる事で自由に動かす事が出来るようになります。
また現在より精度の高い制御が可能になります。
建設業界では深刻な人手不足により、重機を操縦できる人材が不足しています。
遠隔操作により現地に行かなくても良くなれば、少ない人員で多くの現場をカバーする事出来ます。
現在でも遠隔操作が行われていますが、通信の遅延や映像の不鮮明などによる操縦者の負担が大きいようです。
5Gでの通信であればそういった問題をすべて解消できるとのことです。
遅延がほぼないのでリアルな操縦感で疲れが軽減される
4Kの鮮明な映像で視界も良好安全な作業が行える
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