24時間換気システムの役割や使用方法について

24時間換気システムの役割や使用方法について

その役割を理解して正しく使う事で本来の性能を発揮します。


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24時間換気システムとは何か?そんな疑問にお答えします。

24時間換気システムとは何か?そんな疑問にお答えします。

その名の通り、24時間ずーっと自動的に換気を行うシステムです。

じゃあ換気扇を一日中回し続ければ24時間換気システムでしょ?じゃあ換気扇を一日中回し続ければ24時間換気システムでしょ?

それだけでは24時間換気システムとは言えません。ではいったい普通の換気扇と何がどう違うのかを見ていきましょう。

24時間換気システムとは

24時間換気システムとは

24時間換気スイッチ

計画的に行う換気

計画的に行う換気

建物にはその大きさなどにより必要な換気量が定められています。

それを達成すために必要な換気扇を設置するわけですが、排出すると同時に外気を取り入れる必要もあります。

また給気と排気を行う場合、空気の流れもコントロールしなければなりません。

トイレやお風呂側からリビングに向かって空気が流れるような事になっては大変ですから。

このように計画的に空気の流れをコントロールしながら換気を行っているのが24時間換気システムなんです。

窓の開閉について

窓の開閉について

窓越しの女性

建築基準法では

「窓を開けなくても換気装置を利用して強制的に室内の空気を入れ換えるためのシステム」となっています。

ここで一つポイントとなるのが、「窓を開けなくても」という部分です。窓を開けた場合、計画された通りにはならないという事に注意してください。

この建築基準法はあくまで建物に24時間換気システムを設置しなさいと言っているのであって、その利用については建物の所有者しだいと言う事になります。

24時間換気システムの専用の装置とは

24時間換気システムの専用の装置とは

24時間換気専用に設置された装置で、主に居室(リビング、寝室、和室)の給気と排気を行います。

装置

装置

この装置は排気と給気を同時に行いその熱交換で外気と室内の温度差を少なくしたり、高性能フィルターでPM2.5や花粉の除去を行う優れものもあります。

設置場所

設置場所

本体はローカの天井に設置されていたり、クローゼットや天井裏に設置されている場合もあります。各部屋にはこの本体につながる給気口や排気口が設置されています。

従来の換気扇はどうなる?

従来の換気扇はどうなる?

換気扇でまず思い浮かぶ場所は?

キッチン、トイレ、お風呂場あたりでしょうか。

24時間換気システムといっても従来の換気扇が無くなった訳ではなくシステムの一部として利用されています。

換気扇

換気扇

キッチン
キッチン

俗にいうレンジフードです。

主に調理などで出た煙や臭いを排出するために利用しますが、24時間換気モードがついているもはシステムの一部として排気用に利用されます。

トイレ
トイレ

最近ではトイレ自体に換気扇がなく別の場所に設置された換気システムに配管が接続されているような場合も多くあります。

こういった場合はもちろん常時換気が行われているので何も気にする必要はありません。

お風呂
お風呂

最近では浴室換気・乾燥・暖房機という多機能型の換気扇が多く設置されていて、洗濯乾燥や冬場の寒い浴室内を事前に温めたりする事も出来ます。

こちらにも24時間換気モードがついていて入浴などで利用していないときは24時間換気システムの一部として排気運転します。

従来はそれぞれの場所で、必要に応じてスイッチをON・OFFしていたと思います。

臭いが消えたら止める、湿気が取れたら止める、こんな感じで使われている方が多いのでないでしょうか。

現在もそれぞれの基本用途は変わりませんが、それにプラスして24時間換気機能が追加されシステムの一部として利用されています。

その他

その他

ワンルームマンションなど必要換気量が少ない場合、浴室の換気扇だけで十分な場合もあります。この様な場合は自然吸気となるので、部屋の壁に給気口が取り付けられています。

24時間換気の役割

24時間換気の役割

ではいったいこの24時間換気システムは何のために必要なものなんでしょうか?

24時間換気は義務化されている

24時間換気は義務化されている

話は前後しますが、2003年に建築規準法の改定で24時間換気システムの設置が義務化されました。

これによりそれ以降に建てられた物件には24時間換気システム又はそれ相応の条件を満たす物が必要になります。

シックハウス症候群

シックハウス症候群

改定に至った主な理由の一つとして、その当時に問題となったシックハウス症候群(アレルギー)の対策として定められました。

でここからがやっと本題の役割なんですが

このアレルギー源(空気中に浮遊する物質)を強制的に室内の空気を循環させることにより排出するために設置されています。ポイントは、「強制的」「室内(建物の居室全体)」であるということです。

模型の家

 窓を開放しただけの状態では風の流れる方向は予測できないので風まかせということになります。

 無風ならもちろん室内の空気はよどんだままで強制的にはなりません。

 キッチンやトイレなど一部の換気扇を回すだけでは全ての部屋の換気はとうてい出来ません。

そこでユーザーが何もしなくても強制的に室内の空気が循環されるような装置を設置するように義務付けました

シックハウス対策に係る法令等は、平成15年(2003年)7月1日に施行されました。

 国土交通省(建築基準法に基づくシックハウス対策について)

24時間換気システムの種類

24時間換気システムの種類

実際には家の中の空気をどのように循環させているのでしょう?この方法には以下の図に示すように三つの方法があります。


第一種換気図
第一種換気
空気の取り入れと排出の両方を換気扇によって行います
特徴として、空気の流れをコントロールしやすいが換気扇の数が増えコストが上がる。

第二種換気図
第二種換気
空気の取り入れを換気扇で行い排出は気圧により自然に押し出します。
コストは抑えられるが、建物の気密状態により結露が発生する場合もある。

第三種換気図
第三種換気
排出側に換気扇を取り付け気圧の差で自然に空気を取り込みます。
比較的結露が起こりにくく、コストも抑えられる
第一種換気
空気の取り入れと排出の両方を換気扇によって行います
特徴として、空気の流れをコントロールしやすいが換気扇の数が増えコストが上がる。
第一種換気図

第二種換気
空気の取り入れを換気扇で行い排出は気圧により自然に押し出します。
コストは抑えられるが、建物の気密状態により結露が発生する場合もある。
第二種換気図

第三種換気
排出側に換気扇を取り付け気圧の差で自然に空気を取り込みます。
比較的結露が起こりにくく、コストも抑えられる
第三種換気図

これらは建物の構造や周りの環境を加味して最適なものが設計で取り入れられるもので、どれが一番優れているとは一概には言えません。

この機会にあなたのお家の換気システムを確認してみて下さい。

そして換気扇には必ずフィルターがあります、お掃除大丈夫ですか?

壊れると膨大な修理費用が…こまめなお手入れをおすすめします。

24時間換気は必要か

24時間換気は必要か

皆さんは24時間換気を実際には使われているのでしょうか?

実際には使われていない方も多いのではないでしょうか、24時間換気システムと言えどもスイッチを切ればただの換気扇です。

使わない理由

使わない理由

使わない理由としてこんな話をよく耳にします。

  • 日中は窓を開けているので必要ない。
  • 電気代がかかるので節約のために切っている。
  • 深夜など、周りが静かになると音が気になる。
  • 冬場外からの空気が流れ込むので寒い。

結論

結論

結論から言うと、何がなんでも回し続けなければならない、というものではありません。

上の例のように窓を開放した状態で換気扇を回してもあまり意味がありません。

音が気になって眠れないのに我慢するとよけい健康に悪いですよね。

そういった場合は臨機応変に使い分けていただいて良いと思います。

※但し、まったく使用しないのはすすめしません。

1日のうちでONとOFFを使い分けるようにしましょう。

現在では、建築資材も進歩しておりシックハウス症候群の心配もほぼ無くなっているようですね。

24時間換気を止めるとどうなるのか

24時間換気を止めるとどうなるのか

結露には十分に注意が必要になります。

24時間換気は湿気を取り除くことに非常に貢献します。

24時間換気を停止する時間が長くなるほど、結露が発生するリスクも高くなるという事を念頭に置いて下さい。

注意が必要なのは結露は目に見えない部分でも発生するという事です。

季節にもよりますが、ご自宅で結露が多く発生する場合は是非24時間換気システムを活用してみてくださいね。

 結露について少し説明しています、興味のある方はこちらからどうぞ

必要な換気量を計算してみる

必要な換気量を計算してみる

計算機

皆さんのお部屋の換気量はどのくらい?様々な条件からその部屋の換気に必要な風量が定められています。

  計算結果や情報等の使用はご自身の責任の範囲でご利用下さい。詳しくはサイトポリシーをご確認下さい。


  換気回数とは、ある部屋の換気を1時間行った時にその室内に充満した空気が何回外気と入れ替わったかを表したものです。建築基準法で義務付けられているのは、住宅の居室(居間や寝室などの住人の方が日常過ごす部屋)は1時間に0.5回以上の換気量が必要とされています。

全ての項目を入力して下さい。




玄関のドアが重い

玄関のドアが重い

ドア

玄関のドアを開くときに重く感じたことや、常に重さを感じているということはありませんか?どこかの窓を1ヶ所開けた状態でドアを開いてみてください。

軽くなったのであれば、24時間換気システムが影響しているといって間違いないでしょう。

考えられる原因

考えられる原因

以下のような条件が重なる事によりこういった現象が起こる場合があります。

  • 24時間換気システムが稼働している
  • 室内の窓を全部締め切っている
  • 第3種換気システムを採用している
  • 給気口から外気が入ってこない状態である

原因としては、室内の給気と排気のバランスが取れていないことにより、気圧の影響で玄関ドアが内側へ引っ張られている状態となっているためです。

給気の問題点

給気の問題点

給気が正常に行われていないのは、以下の様な原因が考えられます。

  • 給気口を意図的に閉じている(寒いなどの理由により)
  • 給気口は開いているがホコリなどが詰まって塞がっている状態である(清掃した事がない)
  • 給気口は開いているが、故障により内部の弁が閉じてしまっている

 解決方法

  • 意図的に閉じた給気口を開く
  • 給気口のフィルターなどにたまったホコリを取り除く
  • 故障した給気口はメーカーなどに依頼をして修繕する

最近の建物は気密性が高くなったぶん、使用方法を誤るとこういった現象が起こります。

この現象を放置したまま使用することはドアの重さだけではなく、換気扇に必要以上の負荷がかかるのでモーターの傷みが早くなります。

またキッチンでレンジフードを回した時だけ気圧のバランスが崩れドアが重くなる場合がありますが、これは一時的なものなので問題ありません。

24時間換気のIOT化

24時間換気のIOT化

現在では住宅に不可欠となった24時間換気システムですが、まだまだ不便に感じる部分も多く見受けられます。

最近ではさまざまなモノがIOT化されており、住宅も例外なくIOT化が急速に進んでいます。

そんな中この24時間換気システムもIOT化の対象となるのでしょうか。

IOT化の例

  • 季節、温度、湿度など環境に合わせて最適な換気風量になるように自動調整する。
  • 空気の流れを監視して、場所ごとにフィルターの汚れをお知らせする。
  • 窓の開閉を感知して自動で運転の入り切りを行う。
  • 夜間就寝時には騒音を抑えるために自動で風量調整をおこなう。

このようなことが実現されれば今の不便さが少し解消されるかもしれませんね。

24時間換気と花粉症

24時間換気と花粉症

花粉舞う

24時間換気を運転する事により室内の汚れた空気は常に排出されますが、同時に外気を取り入れています。

外から取り入れられるこの空気、必ずクリーンだとは言えませんよね。PM2.5や黄砂、花粉においては年中いろんな種類のモノが飛散しています。

汚れた空気を排出しながら有害物質を取り込んでいては、まさに本末転倒ですね。しかし大抵の場合は給気側にフィルターがあり、ある程度の粉塵は防いでくれています。

室内での花粉が気になる方は一度ご自宅の24時間換気システムを確認してみましょう。フィルターの有無、場所、性能は設置されているシステムによって違いがあります。


[最新の24時間換気システム]

[最新の24時間換気システム]

最近では大型の換気システムで建物全体の給排気を集中的に管理しています。

こういったタイプであればPM2.5や花粉への対策もしっかりおこなわれているので性能面での心配はないでしょう。

とは言ってもフィルターの清掃、交換などお手入れを怠っては効果が無いうえに故障の原因にもなるので注意して下さい。

[フィルターはこまめにチェック]

[フィルターはこまめにチェック]

部屋の壁側(外側)給気口を確認してみましょう。

フィルターが真っ黒に汚れている場合、新しい物に交換しましょう。目詰まりしたフィルターは全くその役目を果たしません。

フィルター交換時期の定めがあったとしても、環境により汚れの度合いも変化します。

こまめにチェックを行い見た目に目詰まりがあるならば交換されることをおすすめします。

こういったフィルターは使い捨てなので、洗うのではなく必ず交換して下さい。

[フィルターが無い場合]

[フィルターが無い場合]

給気口のカバーを外しても穴が開いているだけでフィルターが取付できるような構造でない場合、もちろん花粉は入り放題です。

こういった場合カバーの表面に市販のフィルターを貼りつけるだけでもある程度の効果があります。

専用フィルターが無くてもフィルターの素材はハサミなどで簡単に切れるので多少大きさや形が違っても自分で加工する事が可能です。

特に賃貸物件などではこういった作りも多く、もとはフィルターが付いているタイプでも前の住人が無くしてしまったまま放置されていたりします。

[高性能フィルター]

[高性能フィルター]

しっかりフィルターが付いている場合でも従来のフィルターであればおそらく普通にホコリを取るだけです。

最近のもは高性能フィルターといって花粉以外にもPM2.5などの有害物質も取り除いてくれる優れものです。

メーカーでもお客様のニーズに合わせ交換用フィルターを高機能タイプに変更している場合があるので、一度確認してみてはいかかでしょうか。但しこういったフィルターはお値段も割高になっています。

24時間換気と臭い

24時間換気と臭い

臭いをかぐ犬

24時間換気が作動しているにもかかわらず、室内でさまざまな臭いがする場合があります。

一体どうして?

そもそも24時間換気システムの役割は、室内の汚れた空気を排出する事であって消臭するための機能は備えていません。

24時間換気システムの仕組みは既に説明させて頂いた通り、室内の汚れた空気を排出すると同時に外気を取り入れています。

例えば24時間換気システムを停止して臭いが消えるのであれば、風の流れが影響していると言えます。

もし風の流れが見えたのなら、臭いの元を簡単に突き止めることが出来るのでしょうが。

何かのCMでもありましたよね臭いは元から断たないとダメ!って。

臭いが発生する理由

臭いが発生する理由

例えばお庭でバーベキューをしたとしましょう。

炭火で焼くお肉やシーフードは格別ですが、その代償として発生する煙や臭いのために野外でするのが基本です。

もちろん煙が入らないように家中の窓はしっかりと締め切っています。

飲み物を取りに部屋に入ったらなんと部屋の中にはバーベキューの臭いがしっかりとしていました。

これは一体どういう事?

察しの良い皆さんはもうお分かりでしょうが、24時間換気システムがしっかりと仕事をしている証です。

要は建物の周囲で発生した臭いは室内に入ってくる可能があるという事です。

※これはあくまで一例であり、色々な条件を加味した場合必ずしもそうなるとは限りません。

具体的な原因

具体的な原因

臭いの原因は様々で例のような外的要因もあれば24時間換気システム自体の問題もあります。

また実際の臭いの種類によって原因を特定できる場合もあります。

下水のような臭いがする

下水のような臭いがする

台所、洗面所、お風呂場、洗濯機置き場などの排水管が詰まっていませんか?

通常排水管の臭いは逆流しないような構造になっていますが、汚れがひどい場合には正しく機能しない場合があります。そんな時は24時間換気システムが排水管から臭いを引き込んでしまう場合があります。

カビ臭い

カビ臭い

24時間換気システム本体の内部やフィルターが汚れていませんか?定期的なフィルター清掃を怠ると内部に汚れが付着してしまい、その結果臭いを建物全体へ拡散していまします。

煙臭い

煙臭い

 近くに工場などの煙や臭いを発生するものはありませんか?

時々臭いがする場合は風向きの影響で煤煙が飛んでくるのかもしれません。急に臭いがするようになった場合は工場の煤煙防止装置などが故障していることも考えられます。

タバコ臭い

タバコ臭い

 タバコを吸わないのにタバコの臭いがするなどは集合住宅でまれに発生する現象です。

一時期「蛍族」などとよく言われましたが、隣人がベランダで吸ったタバコの臭いが給気口から侵入する現象です。これもその時の風向きなどに大きく左右されるものです。

これら外的要因はご自身だけで解決できるものではなく難しい問題でもあります。

システムの問題

システムの問題

給気側の問題

フィルターが汚れて詰まっている、給気側のシャッターが閉じている(壊れている)などで空気の流れが阻害されていませんか?

想定外の場所から無理に給気が行われ、そこが臭いの発生源になっている場合も考えられます。自分では目視出来ない場所に給気口がある場合は工務店などに依頼して一度点検してもらうのも良いかもしれません。

排気側の問題

例えば排気を行うためのモーターが劣化している場合、室内で発生した臭いをきちんと排出できなくなります。とくに異常な音が発生している場合は故障の可能性が高くなります。

排気口が汚れで詰まっている場合や排気口にある逆流防止用のシャッターが壊れて開かないなどの原因も考えられます。

平成という時代の24時間換システムには残念ながら消臭という役割はあたえられなかったようですが、新たな幕開けとなる令和では24時間換気システムもまた一つ進化を遂げる事になるのでしょうか。

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